朝 4:30
最近酷くなっている腹痛で目が覚めてしまった。
「 ッ…お腹痛い… 。」
もう寝れないと判断し、ベランダに出る。
「 ほんと、この頭痛なんなんだろ… 、 」
すると、一人の男が部屋から出てきた。
?『 一度、病院に行ってみたら? 』
「 …そだね。今日学校休んで行こうかな。」
この人は私の父の弟の龍さんで、親代わりみたいなものだ。
私の本当の両親は私が3歳の頃に、暴走族の抗争に巻き込まれて亡くなった。
それ以来ずっと、私と年の離れた兄を育ててくれた。
龍『 病院まで送ってあげたいけど、今日は仕事が朝早いんだ。ごめんな? 』
「 大丈夫、バスで行くよ。」
龍『 気をつけていけよ? 』
「 うん、わかってる。」
龍『じゃぁ俺もう行くから。戸締りはしっかりな。』
「うん、いってらっしゃい。」
私は私服に着替え、バス停まで歩いていくことにした。