そう言って私の目の前に手を差し出してくれた。
「あ、ありがとうございます。」
私はそう言ってその人の手を持って
立ち上がった。
お礼を言おうとして前を見ると
びっくりするくらいのイケメンが。
私はあまりにも驚いてまた
こけそうになった。
すると彼が
ーギュー
私を抱きかかえるように
助けてくれた。
「大丈夫だった?!ケガしてない?」
「はい…」
「よかった…あ、ちょっと待ってて」
そう言って目の前のイケメンはお店に入って行った。
すると流美がすごい顔をして
「あ、あれって…」
私は首を傾げて んっ? と言った。
するとあのイケメンが店から出てきた
その手にはドーナツ屋の袋が。2袋も。
「はい!これ!」
「えっ?!」
「ドーナツ!汚しちゃったから…」
と彼は言うがドーナツは袋が落ちただけで中身は無事だ。
「汚れてないですよ…」
自分でも分かるくらい顔が熱くなっていく。
「そっか…でもころばせちゃったって いうのもあるし…もらって?」