味気ない、
まるで塩おにぎりのような
何もない毎日のなかで

あるとき
かじ君の笑顔に出会った。

衝撃的だった。

あんなふうに、仕事だとはいえ、
誰にでも分け隔てなく
キラキラの笑顔ができるなんて。


かじ君に会えた日は、
塩おにぎり、が
鮭おにぎり、になる。


味気ない日々が、
楽しみな日々、になる。



それだけでいい。

も、それだけでいいんだ。