バキュンっ!って。
銃声が今、確かに、聞こえた。

私、心臓打ちぬかれた。

なんとか銃弾を交わしてきたのに

とうとう、射止められた。


心臓が・・イタイ・・


私は胸元を両手で抑え、
『ありがとう』と、小さく言って
その場をあとにした。


―――恋に落ちる瞬間って、
  こんなにハッキリしてたっけ?