かじ君は、胸元のネームバッチ、
”かじ君”と書いてあるバッチを
指さした。


・・・もう、ずいぶん前から、知ってます


『ハイ。そう・・します』

なんだか気まずくて
恥ずかしくて
早くこの場からいなくなりたかった。


「菜々さん」

え?
今、私の名前・・呼んだ・・?