『はぐれたかと・・思って。
 はぁ・・よかった・・』


「やっぱ混んでるね」


『そ、だね』


「どっかでごはん、しない?」


『うん』




純君は、サッと私の、

今度は手首じゃなくて、

手を、

握ってきた。