この木の下で

「それじゃあばいばい!!」

「うんじゃあねっ!!」

花恋とお別れして家に入った。

階段を上がりベッドに横たわる。

「はぁ...」

すごい疲れた。

私は横になりながら今日の事を思い出していた。

瀬戸口くん...仲良くなりたいな。

もっと話したい...。



次の日。

教室に入ろうとすると本を読む瀬戸口くん目に入った。

おはようって言おう!!

自分の席についてリュックを置いてから瀬戸口くんのところに行く。

「お、おはようっ...!!」

「...」

返事が返ってこない。

「せ、瀬戸口くん...?おはようっ!!」

やっぱり返ってこない。

無視されてる...!?

「瀬戸口くっ...」

「聞こえてる」

そう言うと瀬戸口は本を閉じてこっちを向いた。

「き、聞こえてるなら返事してくれてもっ...」

「お前ほんと面白い」

そう言って瀬戸口くんは笑った。

「え?」

「皆俺のこと怖がって話しかけようとしないのにな。
お前ぐらいだよ。
こんな目みてまっすぐ話してくるのは」

そーなんだ...。

瀬戸口くん優しいのになぁ。

「...桜庭は怖くねぇの?俺のこと」

「...最初は怖かったよ.....。
だけど瀬戸口くんのこと少し知ってから怖くなくなったよ...!!」

急に聞かれた質問に少し戸惑ったけどまっすぐ目を見て答えた。

言いたいことは言わなきゃ伝わらない。

「だから...私瀬戸口くんのこともっと知りたいっ...!!
もっとっ...仲良くなりたい...!!」

ちゃんと最後まで言えた。

思ってること全部言えた。

中学生では考えられなかったな、こんなこと。

すると瀬戸口くんは私を見てふっと笑い、「お前ほんと面白い」と言った。

き、緊張しながら頑張って言ったのにっ...。

「やっぱいいっなんでもないっ.....」

そう言って席に座った。

「いいよ」

「え?」

驚いて隣を向くと瀬戸口くんは笑いながらこっちを向いていた。

「俺のこと教えてもいいよ。
質問どーぞ」

「うん!!」

この後はずっと質問攻め。

話してるのが楽しくてずっとずっと笑ってた。

「嫌いな食べ物はー?」

「...トマト」

「トマト嫌いなんだ!!
可愛いね」

そう言ってくすくす笑っていると瀬戸口くんは睨んできた。

耳が赤い。

「照れてるの...?」

「うるせぇ」

「ふふ」

もっとたくさん瀬戸口くんを知れた。

いろんな瀬戸口くんが見れた。

それがすごく嬉しかった。