この木の下で

靴を履き替え廊下に行くと人が沢山いた。

「あの子可愛くね?」

「それなやばい」

「見て!!イケメンがいる!!」

「めっちゃかっこいい!!」

え、こっち見てる?

「拓真とゆず、初日から大人気だ...」

花恋が少し笑いながら言った。

人気...?私が...?

「何で...」

「ゆず今まで眼鏡で前髪めちゃくちゃ長かったじゃん!!元は可愛いからね?」

そんな漫画みたいな話あるの...?

確かに今日いつもと違うなとは思ったけどそれ以上は何も思わなかった。

「私なんか可愛くないよ...」

「私なんかっていうの禁止な!!
お前は高校で変わるんだから」

一之瀬くんは笑いながら頭をくしゃくしゃして言った。

「え、あの2人やばーい!!」

「付き合ってんのかなぁ?お似合い!!」

周りの声がだんだんおおきくなる。

「付き合ってないよ...!!」

私は周りに否定した。

「可愛いー!!」

「えぇ...」

否定すればするほど周りは盛り上がっていく。

「拓真とゆずが離れた存在になっちゃうねえ」

花恋は悲しそうに言った。

「花恋が1番可愛いよ!!1番大好きだよ!!」

「ゆずー!!」

「わぁ!!」

花恋は私を抱きしめてきた。

花恋の方が可愛いのに...。

何で皆私なんか...。

そんなこと考えながら花恋とくっついていると先生が来て教室に行くように言われた。