和泉くんの考えてることはわからない。



グイグイくる早苗にそう説明をすれば、早苗は何故かホッとした様子で椅子に深く腰掛けた。



「私はてっきり、栞里が和泉からあのワンコくんに乗り換えたのかと…」

「えっ!?違う違う!私が和泉くんから離れるわけないもん!!」

「うん、栞里。すこーし声抑えようね?」

「へ?……あ、」



はっと口を押さえたところで時すでに遅し。


クラスメイト全員が、思わず立ってしまった私の方へと視線を向けていた。



…もちろん、和泉くんも。




「……〜…っ」


恥ずかしくなって、思わず俯きながらストンと椅子に座る。


一部からクスクスと笑い声が聞こえたことは言うまでもない。