蒼くんと、これからもずっと一緒にいられますように。



勉強のことも、お爺ちゃんお婆ちゃんのことも、他にもお願いしたいことはたくさんあるけれど。


でも一番最初に思いつくのは、これからも蒼くんといたいというこのお願いだけ。




「その石、持ってみて」



早苗に言われた通り、灯籠に置いてある石を持ち上げた。



「どう?」

「どうって?」


ただ石を持ち上げただけなのにどうと聞かれても、思ってたより軽いな、なんて感想しか今の私には出てこない。



何かパワーがあるとか?


どうしよう、私何も感じない。