「俺のための格好でしょ?それ」 「そ、そうだけど…」 「いい子だね、栞里」 ポンポンと頭を撫でられ、私の顔は火照る。 もう一度「可愛いよ」と言って微笑んだ蒼くんは、それから当たり前のように私の手を繋いで歩き出した。 電車に揺られて一緒に目的地を目指す。 その間もずっと手は繋がれていて、ドキドキと私の胸は高鳴り続けていた。 「うわぁ〜っ!!」 そしてようやくたどり着いた動物園。 犬や猫とはまた違う、動物園ならではの動物たちを目の前にして、私のテンションは最高潮。