それからどことなく和泉くんと話すのが気まずくなって、私は放課後になるまで1度も後ろを振り向かなかった。 いつかのように、和泉くんが後ろからちょっかいをかけてくることもない。 ………それに。 「………はぁ…っ」 無性に、体が熱くなっていて。 誰にも気づかれないように短く息をしながら、必死に帰りのHRが終わるのを待っていた。 でも、真後ろの席の人には流石に隠し通せるわけもなくて。