なんとか玄関へと滑り込んで雨を凌げたけど、私はそんなことすらどうでもよくなってしまった。 「ユキ、大丈夫か?」 「うん。あはは、もうびしょ濡れ〜」 和泉くんが真っ先に心配したのは、久野さんの方で。 「花宮さんは?大丈夫?」 「へっ、あー、うん。大丈夫だよ」 私の心配もしてくれはしたけど、和泉くんはほとんど彼女の方しか見ていなかった。 ………そりゃ、そうだよね。 私なんかより、幼馴染の方が大事だ。 分かってる。分かってる、んだけど。