和泉くんの考えてることはわからない。




玄関を出てすぐ、和泉くんは当然のように「送る」と言った。



私のせいでクラス委員になって、そのせいでこうして居残り作業に駆り出されたというのに。


それでも送ると言ってくれる和泉くんは、本当に優しい人だ。




「…じゃあ、お願いします」

「ん。今日は素直だね」


だって、断ったらまた何かやられそうだもん。……なんてことは、口が裂けても言えないけど。



それに、和泉くんに送ってもらえるなんてそんな嬉しいことないしね。