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「ねぇねぇ栞里ちゃん！アイス食べて帰ろうよっ」
「あ、いいね！」
最寄り駅までようやくついた私達は、駅前に停まっていたワゴン車のアイスを食べることになった。
慎くんはチョコ。私はイチゴ。
甘いもの好きな私達は、出かけるたびにこうして甘いものを買い食いしてしまう。
「すみませーん。バニラと柚子シャーベットくださいっ」
「あいよ！」
食べ終わった時、ふと、私達より後に並んでいたらしい女の子の可愛らしい声が聞こえた。
柚子シャーベットなんてあるんだ、と、思わず振り向いてしまう。
完全な、興味本位で。
