「あ、あとね、この前のテストで初めて赤点ゼロになったんだよ!」
あとは、初の快挙を自慢してみたり。
………いつもそうだ。
散々話して、まだまだ話したいことはたくさんあるのに。
ここに来るとどうしても、何を話したらいいのか分からなくなってしまう。
「そうそう、和泉くんとね!デートができ、て……、っ」
とりあえず楽しかった思い出を話そうと口にしたのに、彼の名前でまたあの幼馴染のことを思い出してしまってこれも逆効果だった。
「……会いたいなぁ」
思わずポツリと零してしまうそれ。
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