オレンジ色の恋 ~切なさは誰の物?~

「結花は水泳いつから?」

「小学校2年。それまで顔も水につけれなかった」
苦笑しながら言った私に、綾斗は、

「そうなんだ。今からじゃ考えられないな。お前本当に水の中だと別人みたいだもんな」

「え?どういう意味?」
綾斗の言葉の意味が解らず、私は食べる手を止めて綾斗を見た。


「うーん、なんていうか……。うまく言えないな」
考える様子を見せながら言う綾斗に、私も首を傾げた。

「綾斗はいつから?」
私は綾斗の答えを諦めて、綾斗に質問した。

「俺はね。小学校1年。兄貴にくっついて行ったのが始まり」

「へえ、綾斗お兄さんいるんだ」

「ああ、3つ上」
ハンバーガーをおいしそうに食べながら綾斗は言った。

「そうなんだ。私さ全然泳ぐのも早くないし、大した成績も残せないけど、泳ぐのが好きなんだ」

「ごめん、中学の頃の成績しらないわ」
綾斗の言葉に、私は首を振った。

「全然だよ、所詮県大会止まりだから」
フフッと笑った私に、

「でも、県までは行ったんだろ?自信持てよ。それに結花は……早さとか、成績とかそんなのより……上手く言えないけど」

そこで綾斗は言葉を切った。

「うん、人魚って感じじゃなくて、クラゲって感じ!」
閃いたと言った様子で言った綾斗の言葉に、私はガクッと首を落とした。