私じゃ……こんな私じゃ。

あーあ。
可愛くないな。
自分でもわかってる。

もっとかわいくなりたい。

さっきの子たちみたいに……。

一緒に帰れてうれしかったのに。

行きたいってかわいく言えばよかったのに。

手にしていたスマホから、綾斗の写真をだして眺めた。

大きなため息が漏れた。