モモ「あっ、そういえばあなたのお名前聞いてませんでした…」

リノン「あっ、そうだった…私はリノン。16歳、高校2年生。よろしくね。」

慌ててリノンが自己紹介をする。

モモ「こちらこそよろしくお願いしますリノンさん。」

リノン「リノンでいいよ、モモちゃん!」


ぶわあああっ

モモの背後からピンク色のオーラが出ていた気がする。。。


モモ「はいいい!リノン!」















シノ「おい、着いたぞ。304号室。」




304号室は何故か図書館と階段を挟んであった為、303号室からでも50mは歩いていた。












コンコン…


リノン・モモ「すみませーん…」



また返事はない。モモと同じように寝てしまっているかもしれないと思い、ドアノブに手をかけた。

ドアの鍵は開いていた。



ドアを開けてモモの時と同じようにベッドルームへ行った。

だが、誰もいなかった。


いや、さっきまでいたような形跡はあった。

毛布とシーツが乱れており、その上に制服のブレザー脱ぎ捨てられていた。

多分、女子の制服だろう。胸元のポケットにはピンクの校章が縫い付けてある。


リノン「目が覚めてどこかでさまよってるのかな…?」

シノ「…多分そうだな。そりゃ目が覚めて知らない場所にいたら出ていきたくもなるだろう。先に405号室へ行こう、その後にこの部屋にいた人を探すぞ。」

シノがそう判断した。
シノは他の人よりも冷静に判断し、行動できるタイプのようだ。

モモ「そうですね、まずは全員集合するのが最善のようです。」


3人は脱ぎ捨てたあったブレザーを持って403号室へ向かった。