『若葉ー。起きなさぁい』 いつも通りの母さんの声が家に響く 『おきてるょー』 私もいつも通り返事をする いつも通りの朝。 いつもと違うのは 私が新品の制服に袖を通していること 『やっぱり少し大きいなぁ』 鏡の前で自分を見ながら呟く。 笹川若葉 15歳 今日から高校生。