初めて黒沢君と話した今日。
私は日直の仕事で、放課後に残ることになっていた。
その事を思い出して少しだるい気持ちになりながら教室に戻る。
屋上で立ち竦み冷たい風にたくさんあたり、体が冷え切っていた。
そして暖かい教室に入ったかと思えば、すぐに私を呼ぶ声がとぶ。
「楓~!どこいってたの⁉︎探したんだからぁ」
「ご、ごめん、ちょっとね…」
と言いながら私はチラッと黒沢君を見る。
相変わらず外を見て誰とも話していない。
真っ黒な髪から見える右目に巻かれた白い包帯はすごく目立っていた。
「でねでね、今日放課後カラオケ行こぉ!」
「放課後…は、日直の仕事で」
「いーじゃん!サボっちゃえば!」
5人で固まっていたハデメの女子グループメンバーが、一斉にこちらを見る。
どうしよう。
受験が終わったからって、
成績は気になるし、内申点だって関係している。
しかも、日直の仕事をサボるなんてダメだ。
なんて断る…?
とりあえず謝る?これがペコペコしてるってことじゃない。
どうしたら…
『ほんとのこと言えば?』
「!!!!!」
––––––––––黒沢君の声が聞こえた気がした
黒沢君はこちらを見ていた。私を、あの綺麗な目で。
––––言わなきゃ。自分で。
迷惑はかけたくない。
日直をサボったら先生も、みんなも迷惑するじゃん?
いい子ぶってない。これは本心。ほんとのほんとに。
「ううん、今日は行かない。」
ハッキリとした私の答えに、私を見ていた女子達の目が丸くなる。
「日直の仕事やるから。ごめんね、また誘って!」と笑顔をつくった。
そのあとは、あまりにも緊張しすぎたのかあまり覚えてない。
私を見ていた黒沢君の口角が少し上がったこと以外は。
私は日直の仕事で、放課後に残ることになっていた。
その事を思い出して少しだるい気持ちになりながら教室に戻る。
屋上で立ち竦み冷たい風にたくさんあたり、体が冷え切っていた。
そして暖かい教室に入ったかと思えば、すぐに私を呼ぶ声がとぶ。
「楓~!どこいってたの⁉︎探したんだからぁ」
「ご、ごめん、ちょっとね…」
と言いながら私はチラッと黒沢君を見る。
相変わらず外を見て誰とも話していない。
真っ黒な髪から見える右目に巻かれた白い包帯はすごく目立っていた。
「でねでね、今日放課後カラオケ行こぉ!」
「放課後…は、日直の仕事で」
「いーじゃん!サボっちゃえば!」
5人で固まっていたハデメの女子グループメンバーが、一斉にこちらを見る。
どうしよう。
受験が終わったからって、
成績は気になるし、内申点だって関係している。
しかも、日直の仕事をサボるなんてダメだ。
なんて断る…?
とりあえず謝る?これがペコペコしてるってことじゃない。
どうしたら…
『ほんとのこと言えば?』
「!!!!!」
––––––––––黒沢君の声が聞こえた気がした
黒沢君はこちらを見ていた。私を、あの綺麗な目で。
––––言わなきゃ。自分で。
迷惑はかけたくない。
日直をサボったら先生も、みんなも迷惑するじゃん?
いい子ぶってない。これは本心。ほんとのほんとに。
「ううん、今日は行かない。」
ハッキリとした私の答えに、私を見ていた女子達の目が丸くなる。
「日直の仕事やるから。ごめんね、また誘って!」と笑顔をつくった。
そのあとは、あまりにも緊張しすぎたのかあまり覚えてない。
私を見ていた黒沢君の口角が少し上がったこと以外は。