あっ、やぱりいるんだ…
私のお腹の中に、1つ命がある…
「数週は、だいたい15週ぐらいだと思います。」

「15週…」

「桜崎さん、貴方はまだ、中学生だけど、お母さんには言ってある?」

私は首を横に振る。

「そう…じゃあまず、どうするか話し合って、なるべく早くまた来てください。」

「はい、ありがとうございました…」

「あっ!これ、赤ちゃんの写真です」

「ありがとうございます…」

私のお腹にこの子がいる…
私はどうしたいんだろう…
中学生の私が、子供なんか育てられるわけないけど、、

でも、ここに1つ命があるんだよね…
私と友也の子…友也は?お母さんは?絶対下ろせって言うよね…

「花!どうだった…?」

「うん…やっぱり妊娠してた。15週だって…」

「花、、花はどうしたいの?」

「私…分かってるの、下ろさなきゃいけないって、育てられるはずないって…でも、でもね、私と友也の子が、ここにいるの!私の子供なの…産みたい…育てたい…うぅ。」

私はついに泣き出してしまった。
葵は、ずっと抱きしめてくれていた。