このまま何もしなくても仕方ないと思い、とりあえず、親友の葵に相談することにした。

「葵…ちょっといい?」

「ちょっと、花!!顔色悪いよ?大丈夫?」

「大丈夫…」

「で、どうしたの?なんかあった?」

「あのね…私…出来ちゃったの…」

「え?」

葵は何も分からないようだ…
私は泣きそうになりながら、

「赤ちゃん…出来ちゃったの…」

「嘘…」

葵はかける言葉がないようだ。

「花…、相手は誰なの?」

「友也…」

葵には友也と付き合っていることは言っていなかったので、少しびっくりした様子だった。

「そっか…で、どうするの?お母さんに言ったの?友也には?」

「私…、どうすればいいか分からない、お母さんにも、友也にも言えてない」

「まず、2人に言わなきゃダメ。あと、今日一緒に産婦人科に行こ。」

「うん…」





放課後、葵と一緒に産婦人科に来た。
ドキドキする…
あれは間違いかもしれない…
そう願った。