青春は優しさを詰め込んだ星空のように輝いていた。




「ありがとう…」


右隣の彼の方を見てお礼を言うが、眉を潜め不機嫌そうな顔で周囲を睨みつけていた。


え、こんなに不機嫌そうなのって私のせい!?


委員会来る前も転けそうになったところを助けて貰ったし、今も助けてもらったけどかなり迷惑だったよね…。


まず、『星夜くん』なんていくらなんでも馴れ馴れしすぎた気もする。



彼と私が同等な立場であるはずないのに、名字が嫌いなんていうのは全くの嘘で本当は私が気を使わないようにっていう配慮だったのかも…。


それなのに私は図々しく『星夜くん』って呼んでしまった。


ちゃんとあそこで遠慮しとけばよかった、グルグルと嫌な方へと考えて泥沼にはまってしまう。


「…い…」


「おい…」


「空」


バッと肩を掴まれて、無意識に顔を上げる。