青春は優しさを詰め込んだ星空のように輝いていた。





「次、お前の番だから」


山田さんに見惚れていた私に一声かけると、星夜くんは自己紹介を始める。


「あー…1年8組夜桜星夜です、サッカー部の練習とかでサボるかもっすけどよろしくお願いします」


「ねぇもうほんとカッコいいんだけど」


「やばいよね、同じ委員とかウチら超ツいてる!」


「あとではなしかけにいこーよ」


星夜くんが座ると同時に女の子達がざわざわと声を潜めながら話をする。

たしかに端麗な顔立ちをしていて、こんな顔なら女の子達が騒げるのも頷ける。


「次…」


星夜くんの声で我に返り、勢いよく席を立つ。

どうしよう、頭の中真っ白だ。

そんな私に気づいてくれたのか、私の書いた文章が記載されている部分をトントンを長く綺麗な指で指してくれる。



「あ、お、同じく1年8組の真青 空です…。 部活動には入らないので、委員会活動には積極的に参加しようと思います、よろしくおねがいします」


段々声が小さくなり最後の方聞き取れなかったかも、


どうも人前で話すのは苦手だ。