もう十数分歩いただろうか。
「どこへ行くんだよ。」
「秘密。もうちょっとでつくよ。」
一体俺をどこへ連れていくつもりだろうか。
それからまた数分歩いて彼女は立ち止まった。
「ほら。着いたよ。
ここ、あんたもよく来たでしょ。」
「なんでこんなとこ…。」
ここは俺と彼女がよく遊んでいた公園だ。
少し高いところにあって夜になるとそこから見える景色はすごく綺麗だ。
「いつ見ても変わらず綺麗だな、ここは。」
「そうだね…。」
彼女は綺麗な夜景を見ながら言う。
「ねぇ…。ここは変わらないけど…私は変わったかな?」
何を言い出すんだこいつは…。
「どういうことだよ。」
「私ね。ずっと昔から奏汰の事、好きだったのよ。」
「…冗談はよせ。」
「冗談じゃないよ。」
そう言うと彼女はその綺麗な唇を僕の方に当てた。
「ほらね。」
「…そうか。じゃあ俺も言わせてもらうよ。
葵月、ずっと前から好きだった。付き合ってほしい。」
少しの間沈黙が続いた。
そして彼女は口を開いた。
「やだ。」
「!?
なんでだよ…好きじゃなかったのかよ…。」
彼女はクスッと笑った。
「クリスマスに付き合ったカップルは長続きしないんだって。
だからやだ。」
彼女はもうとっくに冷めたであろうコーンポタージュの缶を開けながらこう言った。
「そうか…じゃあまたいつか…?」
「さぁね♪」
彼女はまた可愛い顔で微笑んだ。
そしてコーンポタージュを飲み干し、こう言った。
「帰ろっか?」
「…そうだな。」
俺と彼女は手を繋ぎ家へ向かって歩き出した。
その時彼女は言った。
「私達が付き合う時…その時はちゃんと口にしてあげる。」
「ふっ、勝手にしろよ。」俺は少し頬を赤らめて言った。
「あれ!?ほっぺた赤くなってるよ?照れたの!?照れたんだー!!」
「寒いだけだよッ…!!」
「ふふ、そういうことにしといてあげる♪」
そんな会話をするふたりの背中を夜景の中のイルミネーションが照らし出していた。
帰り道、俺は言った。「綺麗だな。」
彼女は応える。「そうだね。」
「どこへ行くんだよ。」
「秘密。もうちょっとでつくよ。」
一体俺をどこへ連れていくつもりだろうか。
それからまた数分歩いて彼女は立ち止まった。
「ほら。着いたよ。
ここ、あんたもよく来たでしょ。」
「なんでこんなとこ…。」
ここは俺と彼女がよく遊んでいた公園だ。
少し高いところにあって夜になるとそこから見える景色はすごく綺麗だ。
「いつ見ても変わらず綺麗だな、ここは。」
「そうだね…。」
彼女は綺麗な夜景を見ながら言う。
「ねぇ…。ここは変わらないけど…私は変わったかな?」
何を言い出すんだこいつは…。
「どういうことだよ。」
「私ね。ずっと昔から奏汰の事、好きだったのよ。」
「…冗談はよせ。」
「冗談じゃないよ。」
そう言うと彼女はその綺麗な唇を僕の方に当てた。
「ほらね。」
「…そうか。じゃあ俺も言わせてもらうよ。
葵月、ずっと前から好きだった。付き合ってほしい。」
少しの間沈黙が続いた。
そして彼女は口を開いた。
「やだ。」
「!?
なんでだよ…好きじゃなかったのかよ…。」
彼女はクスッと笑った。
「クリスマスに付き合ったカップルは長続きしないんだって。
だからやだ。」
彼女はもうとっくに冷めたであろうコーンポタージュの缶を開けながらこう言った。
「そうか…じゃあまたいつか…?」
「さぁね♪」
彼女はまた可愛い顔で微笑んだ。
そしてコーンポタージュを飲み干し、こう言った。
「帰ろっか?」
「…そうだな。」
俺と彼女は手を繋ぎ家へ向かって歩き出した。
その時彼女は言った。
「私達が付き合う時…その時はちゃんと口にしてあげる。」
「ふっ、勝手にしろよ。」俺は少し頬を赤らめて言った。
「あれ!?ほっぺた赤くなってるよ?照れたの!?照れたんだー!!」
「寒いだけだよッ…!!」
「ふふ、そういうことにしといてあげる♪」
そんな会話をするふたりの背中を夜景の中のイルミネーションが照らし出していた。
帰り道、俺は言った。「綺麗だな。」
彼女は応える。「そうだね。」



