「あそこのスーパー全然特売入れてくれないんだよな。うちの商品のほうが絶対物はいいのに」
高田さんがマグロを口に入れながらグチる。
お寿司が食べたくなったから付き合えと回転寿司屋に連れてきてもらった。
店内は平日だけどちょうど晩ご飯時だからか8割くらいの混み具合だ。
道路挟んだ向かい側に前に吉岡くんといったレストランがあった。
あ、思い出しちゃった。
「そこは高田さんの営業手腕の見せ所でしょう」
と持ち上げてみる。サーモンうまいな。
ふと顔を上げると新しい客が入ってくるのが見えた。
吉岡くんとまた別の女の子だ。
ってかなんでこんなに会うんだろう。なんなんだろう。
奥のカウンター席に座り女の子がやたらと吉岡くんにペタペタと触ってやっぱりどう見てもバカップルだ。
向こうは気づいてないみたい。見ないようにしよう。
食べることに集中する。
「あれ牧野?泣いてる?」
高田さんが私の顔を覗き込んで驚いた顔をする。
どうやら気づかないうちに涙がでてきてたらしい。
「あっなんかワサビきつかったみたいで」
ここが寿司屋でよかった。うまくごまかせた。
「どれ?」
高田さんが私に覆いかぶさるような勢いで覗き込んで、おしぼりで涙をちょんちょんとぬぐってくれた。
わっ近い!高田さん近い!
「ワサビで泣くなんてかわいいなぁ」
と頭をやさしくなでられる。
えっ?えっ?なんかいつもの高田さんと違う。
高田さんがマグロを口に入れながらグチる。
お寿司が食べたくなったから付き合えと回転寿司屋に連れてきてもらった。
店内は平日だけどちょうど晩ご飯時だからか8割くらいの混み具合だ。
道路挟んだ向かい側に前に吉岡くんといったレストランがあった。
あ、思い出しちゃった。
「そこは高田さんの営業手腕の見せ所でしょう」
と持ち上げてみる。サーモンうまいな。
ふと顔を上げると新しい客が入ってくるのが見えた。
吉岡くんとまた別の女の子だ。
ってかなんでこんなに会うんだろう。なんなんだろう。
奥のカウンター席に座り女の子がやたらと吉岡くんにペタペタと触ってやっぱりどう見てもバカップルだ。
向こうは気づいてないみたい。見ないようにしよう。
食べることに集中する。
「あれ牧野?泣いてる?」
高田さんが私の顔を覗き込んで驚いた顔をする。
どうやら気づかないうちに涙がでてきてたらしい。
「あっなんかワサビきつかったみたいで」
ここが寿司屋でよかった。うまくごまかせた。
「どれ?」
高田さんが私に覆いかぶさるような勢いで覗き込んで、おしぼりで涙をちょんちょんとぬぐってくれた。
わっ近い!高田さん近い!
「ワサビで泣くなんてかわいいなぁ」
と頭をやさしくなでられる。
えっ?えっ?なんかいつもの高田さんと違う。

