背後から楽し気な、乾杯の声が聞こえてくる。
 
 プレゼンの成功祝いを早く言いたかった。
 

 けれど、もしかしたら、その役目は自分ではないのかもしれない。
 
 
 現れたユリナの様子から、みのりは自分の立場をわきまえろと告げられている気がして、ホテルマンとしての態度を貫こうと決めた。