「ん?結愛、今の家族とうまくいってるみたいだから」
「ちーちゃん……」
ちーちゃんは唯一私のお母さんが再々婚していることを知ってる。
もちろん私がその家族にあまり馴染めてないことも。
そんな私をちーちゃんはいつも隣にいてくれて、私を笑わせようと面白い話をたくさんしてくれた。
それが心地よくて、私が唯一笑える場所だった。
「…ありがとね、ちーちゃん」
「お礼は彼氏ができてからでいいって!」
「ちょ、それは関係なくない!?
というか今いい感じの話の流れだったじゃん!」
なんでこう話を逸らすかな、ちーちゃん。
そんなに言うなら……
「そういうちーちゃんには好きな人いないの?」
「ぶっ!?あ、あたし!?」
テイクアウトしたスムージーを飲みながら仕返しも兼ねてちーちゃんに質問返し。
すると動揺したのかちーちゃんは飲んでいたマンゴースムージーを吹き出しそうになった。
この反応はもしや……!?



