「なーんだ。てっきり好きな人へのプレゼント選びかと思ったよ」


「ち、違うよ!?もうすぐ芽依ちゃんの誕生日だから、小さい妹と弟のいるちーちゃんにプレゼント選びを手伝ってほしいって言ったよね!?」




放課後。
私はちーちゃんと学校近くの駅前にあるデパートに来ていた。




今時の小さい子の流行りとかよく分からないから、ちーちゃんみたいに身近に小さい子のいる人なら分かるかなって思って。




それなのにちーちゃんはがっかりしながらもプレゼントを選んでくれてる。




そんなにがっかりしなくてもいいじゃんか。




ちーちゃんの意見を参考に、私はテディベアのぬいぐるみと小さい子で流行ってるアニメの人気キャラの女の子が使ってる魔法のステッキを選んだ。




プレゼント用に包装してもらったプレゼントを持って店ので入り口で待ってるちーちゃんと合流する。




「…でもうまくいってるみたいでよかったよ」


「……何が?」




ちーちゃんと並んで歩いているとちーちゃんはふと呟いた。




何のことか分からず私は首を傾げた。