ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ……




スマホにセットしたアラームが部屋中に鳴り響く。




「…ん、……」




やっとのことでアラームを止めて、そのまま手をベッドに下ろす。




いつもより早い時間のせいで目がなかなか覚めない。




起きないと。
家族と向き合うって決めたんだから。




覚醒しない体を無理やり起こす。
目を擦りながら部屋に置かれてる全身鏡の前に立つ。




久しぶりにぐっすり眠ったせいか、寝癖がひどい。




髪の毛を手櫛で簡単にとかして、一回の洗面所へ向かう。




洗面所で顔を洗っていると聞こえてくるのはお母さん達の声。




楽しそうな声の中に突然私が来たらどうなるんだろう。




怖い、怖いよ大くん。