結愛が握ったままのシャーペンをとると、ノートに何かを書き込み筆箱にしまった。




その他の勉強道具も結愛の鞄に片付けていく。
結愛に潰されているノートは結愛を起こさないように慎重に抜き取る。




「結愛ちゃん起こすかい?」


「いえ。このままおぶって送ります」




お礼を言いながら店長にブランケットを返し、結愛の腕を肩に乗せて上手く結愛をおんぶする。




店長は結愛と大の鞄を大に渡し、大はお休みなさいと言ってバイト先を出た。




歩く振動で結愛が起きてないか時々確認していたが、大の肩に頭を預ける結愛は起きる気配がない。




結愛をおんぶしながら大は幼い頃よく結愛をおんぶしていたことを思い出していた。