彼はいつの日か親友のような存在になっていた。

私はなかなか人に本当のことを話さない。

ネットでは病弱キャラを作り性格を作り、梨杏(りあ)という人物を作り上げていた。

でも彼もそうだった。キャラ作りをしていた。

最初は『同類』としか思っていなかった。

でも、どんどんその想いが変化していった。

彼を想うだけで胸が痛み、苦しみが襲ってきた。

その時私は思った。

(私は彼に恋をしているのではないか。)

そう自覚した瞬間、彼と話すことが出来なくなりその配信アプリを起動することも少なくなっていった。