そのぬくもりに触れたくて

中等部よりも少し遠い高等部の校舎に向かって歩き出した


校舎に近づくとまばらに桜ヶ丘の制服を見かけるようになった


桜ヶ丘生が増えていくたびに緊張が高まり心臓がドキドキしてきた


高等部の校舎は西洋風に造られていてすごく素敵な建物。


私は校門の前で立ち止まった


千「すぅー、はぁー」


深呼吸をひとつして、校門をくぐる


中庭は多くの人で溢れていた


中には顔を知っている人もいる


亜「ちぃ、おはよー」


後ろから声をかけられて振り替えると親友の亜依がいた


千「おはよ、亜依」


亜依は幼等部からからの幼なじみで親友


私の体のことも分かっててくれてる


亜「いよいよ入学式だね!」