そのぬくもりに触れたくて

エレベーターを降りると亜依は迷うことなく進んでいく


『結城 千夜』と書かれた病室の前で立ち止まり、ドアをノックした


?「はーい。どうぞ」


返事をしたのは男の人だった


亜「お邪魔しまーす」


そこは凄い広い部屋だった


左側の大きなベットにちぃが座っている


背もたれを上げて力なくもたれかかるちぃはとても弱々しかった


?「亜依、来てくれたのか」


ベットの横には2人の男の人が立っていて、1人が亜依に声をかけた


亜「うん。由奈さんから聞いて…」


?「そっか。君たちはちぃのお友達?」


男の人は僕たちを見た


亜「あっ、うん。右から涼川沙耶ちゃん、坂口翔くん、遠藤和也くん、若林涼介くん」


紹介されてぺこりと頭を下げた