そのぬくもりに触れたくて

廊下から大きな歓声が聞こえてきた


沙「なんだろうね…」


沙耶ちゃんと顔を見合わせていると教室の前の扉が勢いよく開いて女の子が飛び込んできた


?「ねえ!あの3人、うちのクラスなんだって!」


友達らしき子に興奮気味に喋っている


?「マジで!?ちょーやばい!」


2人は声が大きくて内容は全部耳に入ってきた


千「あの3人って誰のことなんだろう?沙耶ちゃん、知ってる?」


沙「隣の学校のイケメン3人組のことだと思う。頭がよくて運動神経抜群でスタイルもよくてしかもイケメンっていう完璧な男の子達のこと」


イケメン3人組…


千「沙耶ちゃん、なんでそんなこと知ってるの?」


中等部の頃、そんな話を聞いた記憶はないのに


沙「ん?噂だよ?ちぃちゃん、ちぃちゃん、聞いたことなかった?」


千「全然知らなかったぁ…」


沙「ちぃちゃんの世界って狭いんだね…」