そのぬくもりに触れたくて

?「ねえ、結城さんだよね?」


席に座って中庭を眺めていると、前の席の子から声をかけられた


千「うん…そうだけど…」


?「私、涼川沙耶。若林さんと同じ内部生なの。」


千「そうなんだ。ごめん、知らなかった」


沙「ううん。結城さんが有名だっただけだよ」


そんな話は聞いたことがないけど…


千「そんな話、聞いたことないけど…」


涼川さんは大人っぽい子だった


沙「ねえ、友達になってくれないかな?」


千「へ?」


思わず変な声を出してしまった


中等部から私のことを知っているなら、体が弱いことも知っているはずなのに…


それとも、何も知らないのかな…


千「えっと…中等部から知ってるなら、私の体のことも知っていると思うんだけど…」