隣の殺人鬼





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お酒が進むと俺の存在はほぼ空気になり、

大野さんが青木さんへ質問攻めをし、W課長が合いの手を入れる構図となっていた。




「それで・・・これは2課を・・いや営製管理部の男性一同を代表した質問になるんですけど。」


大野さんが気合いを入れるように、ウーロンハイを一口飲んでから青木さんを見つめる。



「青木さん、今お付き合いしている人はいるんですか!?」



・・なるほど。
確かにそれは俺も気になっていた。


青木さんの左手薬指に指輪はなかった。

これだけ綺麗な人なんだから結婚していてもおかしくないのに。