隣の殺人鬼









―――――― 

久しぶりにアパートに帰り、シャワーを浴びて部屋着に着替えながらスマホを見る。


「あれ・・?」

不在着信1件 と出ている。


タップして着信履歴を見る。

・・・・・・・・

「田村社長・・。」


すぐに折り返しかけた。



“プルルル プルルル”



<はい。>


「鳥越です。電話出られずすみません。」


電話越しに聞こえる田村社長の声は、
今にも消え入りそうなか細い声だった。


<明日、車で家まで来て欲しい。>


「分かりました。」


<佐竹や他の人達には内密に頼む。>


「はい・・・何時頃向かえばよろしいでしょうか?

・・・はい・・はい分かりました、
失礼します。」



電話を切ると、急いで値が張るスーツを押し入れから出す。