隣の殺人鬼




「あいつは同期というか悪友というか、

若い時はあいつ含めてよく仲間達と遊び回っていたよ。」


「さっき仰っていた“運転禁止令”というのは・・?」


「こう見えても若い頃はスポーツカーを色々乗り回してたんだけどね、

昔、少し事故ってしまってからは運転するのを辞めたんだ。

父さんにもこっぴどく叱られたよ。
“お前は次期社長なんだから”って。」



そう言われてみれば、

さっき社長の家の前まで行った時、ガレージはあったけど車は一台も無かった。

さすが徹底してるな・・。


「どこに行くにもタクシーや浅村さんを使うから、色々迷惑はかけてしまっているけどね。」








その後、入浴剤の詰め合わせやアロマキャンドルを購入して、社長の家まで送り届ける。


「助かったよ。ノゾミが年末年始帰ってきたら君にも会わせるから。」


「はい、ありがとうございます。
失礼します。」