隣の殺人鬼




佐竹さんが少し猫背になって小声になる。


「・・・それから、青木さんが社長を支えてくれたという事実は否めません。

不倫はイメージが悪すぎる為、彼女と社長の関係は大っぴらにしたくありませんが、

私も彼女に感謝している一人です。」


「青木主任は僕も含めて、営製管理部のみんなの事も支えてくれていますからね。」




「鳥越君・・・先程浅村さんに食ってかかったのは・・・君も青木さんに対して何か特別な感情を持っているからですか?」


「え!?い、いやぁ~。」



青木さんはいつも綺麗で頼りがいがあって、優しくて・・・。

でも恋愛感情ではないような・・・。




「青木さんは今何歳でしたか?」


「僕と一回り違うので、36歳です。」


「12歳差でも問題は無いと思いますよ。」


滅多に笑わない佐竹さんが笑う。


「からかわないでくださいよ。
そういうのじゃないです。」


「それは失礼しました。」