佐竹さんは次に俺を見る。
「鳥越君。どんな事情にせよ、手を出した方が全面的に悪くなります。
もっと社会人としての自覚を持ちなさい。」
「はい、申し訳ございませんでした。」
「この事は社長の耳に入れないようにしておきます。
今は大切なお客様、塩見様とお会いしている事ですしね。
浅村さん、この後また塩見様と社長のご送迎よろしくお願い致します。」
「分かりました。」
浅村さんが立ち上がったので俺も部屋を出ようとする。
「鳥越君、もう少し残っていてください。」
「は、はい。」
浅村さんが部屋を出て行き、佐竹さんと2人きりになる。



