社長はベッドの近くにあった丸イスに座る。 「昨日ノゾミと電話したよ。 相変わらず大学生活を楽しんでるみたいだよ。」 社長はベッドに横たわる女性に優しく語りかける。 「今日はうちの若手社員を連れてきた。 少しの間だけ僕の仕事を手伝って貰っているんだ。」 当たり前だけど、社長の語りかけに女性はピクリとも反応しない。 こんな状態が12年も続いているのか・・・。 社長の心中を察すると胸が痛くなる。