「かっわいいなあ君は」

鼻唄混じりでそう言ってのぞき込むあなたにぽっと熱くなった。

「ゆみね、君みたいな小さな花大好きなんだ」

白いハートがたの花びらがよんまい、ぽつぽつとならぶ鉢植えをあなたは一日中ながめていた。

起きたらおはよう、眠る前におやすみ。

そうあなたは微笑んでいた。


「君は水も肥料もなくてもずっときれいなままだね」

誉められて恥ずかしくてちょっとだけ葉っぱをのばして隠れたっけ。


その様子を見たあなたは、からからと楽しそうに笑っていた。


ポップコーンみたいに弾けるその声がとっても大好きだった。



ふふっ、もう聞けないけどね。