「また会ったね」

また会ったな、と僕は思った。

今日はいつものように手土産のたこ焼きを持っていないな。

いつものように古めかしい腕時計をしていない。
太った腹がズボンのウエスト部分に乗っていない。

ただ僕の妹をいやらしく見つめていた腐った目だけは、ここにある。

「前のやつ…先週の方がすごかったなあ。……な?」

先週のは酷かったな、と僕は思った。
首がなかったんだって。

「まあでも今夜も」

心地のよい炎の音に耳障りなダミ声が混ざってきた。

「首の無い死体が見つかるかもね」

イボだらけの伯父さんの顔が僕の体を見つめて言った。




END.






プチアトガキ
分かりづらい書き方になってしまいました↓