「随分堂々と言ってくれるじゃない。
いいわよ。見せてご覧なさい?
高校入ってから~とかなんだか言いながら、もう春夏を通り越してもう秋になっている、
しーおーんーさん☆」
「あー……はは。」
だめだ。全然信じてないじゃん。
いやでもね、私が信じなくて誰が信じるのよ!!
私は信じるよ!おとぎの国のようなラブストーリーを!!
「ふっ。まあ、楽しみにしてる。
止めるつもりはないからね?詩音の暴走なんて、止めても無駄に終わりそうだもの。」
「そんなっ!暴走なんかしないし!?」
「どーだか~」
桃はわかってない。
この本を初めて読んだ時、どれだけ私の心が奪われたか。
桃もこの本を読めば、きっと恋愛したくなるはず!
そうに決まってる!!