まって!その方私の王子様ッ!



風邪をうつさないでくれ!!!
皆勤賞ねらってるんだ!!!
こんなことで私がくじける訳にはいかないのよ!



「はーーーーーあ。1人で掃除なんて、帰りは一体何時になるのかしらシンデレラ詩音ちゃん」

バサバサと音を立てながらやるほうき掃除は見事なまでに進む。ゴミが後ろの方へ飛ぶったらありゃしねえ。

まるで打ちっぱなしのゴルフのようにゴミを教室の前から後ろへ飛ばす。

それが意外と勢い良くゴミが後ろへ吹っ飛ぶモンだから止まらない。

「ふんふふんふ〜ん♪」

鼻歌だって出ちゃうってもんよ。


「おい」

バサーーー!っとゴミを飛ばした直後に聞こえたドス低い声。

何か分からずともビクッと肩が震える。