+小悪魔恋愛+


私がそう言うと、陸はいつもの照れた表情で車のエンジンをかける。



「それならオレの部屋につれてくよ。柚大丈夫?」

「なにが!」



恥ずかしいから覗き込まないでよ!

あ〜ぁ、結局私は陸にはまりっぱなし。



あ、でも…



「でも陸、さっきすごいショックなこと言ってくれたよね。私の色っぽい声なんて聞きたくもないとかさ。私そういう陸とは一緒にいれな〜い」

「え?だってそんなの聞きたくないだろ。あいつが聞いた声と同じ声なんて」

「……?なんで」

「言葉も仕草も、もちろんそういう時の声も。やっぱり好きって気持ち入ってないと嬉しくないじゃん」

「あ……」



そうか。そうだよね。

私も竜介に頬触られた時なんかと比べ物にならないくらい、陸に触れられた時は嬉しくてドキドキした。

夜景を見た時だって…。



誘うような仕草だって、好きの気持ちがこもってるから

何度同じことされたって、ドキドキしちゃうんだよね。



「陸〜、可愛い、大好き!」

「えーっ!今そんなことされても…わ!運転狂うって!」



私がぎゅっと抱きつくと、慌ててハンドルをきる。

そして陸は、再び道の隅に車を止めた。



「柚〜、そういう仕草も好きだけどさ、いぢめるのはホドホドにして」

「だって、陸ホントに可愛いんだもん」



そして陸は私の体を引き寄せると、その先の興奮を抑えられなくなりそうな甘〜いキスを

何度も繰り返しくれたのでした♪





END

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