「あ…、えっと〜、恵美は?」
「あそこで酔いつぶれてるけど」
「えっ!?」
わ〜っ!吐きそうになってトイレ走ってるし!
「わ、私看病しなきゃ」
「大丈夫だって。他の女の子たちがやってるから」
うそ!
他の子なんて自分の男探すのに必死で、恵美のことなんて見てないよ!
私が急いで恵美の所に走ろうとすると、竜介はぐっと私の腕を掴んだ。
「男もいっぱいいるから大丈夫。あ、別に酔ってるところを襲うとかそう意味じゃないからね。抱えてタクシーに乗せるくらいできるよってこと」
「なんか…信用できないし」
「そう?でもオレは柚に本気。どうせ相手にしてくれない男を追っかけてるんだろ?」
はぁ!?
私はキッと竜介を睨んだ。
だって、相手にしてもらえてないってことは無いもん。
いや…ない、はずだもん。
たしかにどれくらい長い時間同じ部屋にいても、泊まってても
陸は私との間に一定の距離を作ってるし
どんなに肌を見せるような仕草とったって、触れようとはしてくれないけど。
でも……

