「えぇ!?そうなの!?ありがとう。でも、その…社長とはどんな関係なの?」

え…

マジで聞いてないのかよ…

「母さんの元旦那。」

その瞬間、羅夢の表情は暗くなった

「私のね、お父さんは、私のこと大っ嫌いらしいの。消えてって言われたのっ…」

そーゆー人もいるんだ。

ってことは優作さんはきっといい人なんだろう。

俺の電話一本で見知らぬ人を助け、寝かせてくれた。

いい人なんだ

「羅夢、消えたらダメだ。俺が悲しいから。あと、愛叶も。琴葉も。な?消えたらダメだぞ。」

好きって伝えたい。

なぜか今、

「俺は、お前が好きだ。消えたら許さねーからな。」

あっ。

こんな風に伝えるつもりじゃないのに!!

まぁ、いっか!

「す…き?」

泣き腫らした目

そんな姿さえも愛おしい。

「そう。俺が羅夢のことを。返事とかいらないから。俺が一生思い続けてるから。」